佐賀市に、できてからたったの2年ほどで日本一になった中学生の軟式野球クラブがあります。元ドラフト1位でプロ野球選手の北方悠誠さんが監督を務めています。

北方監督は、「佐賀の子どもたちにプロでの経験を還元しているといいます。「グラウンドに来て子供たちの顔を見てきょうも野球ができるその喜びをかみしめている」といつも言います。軟式野球クラブ佐賀IKベースボールクラブは佐賀市にあり、発足したのは2023年ですが、2025年の8月には全国400チームの頂点に立ち、日本一になるという快進撃!

新進気鋭のチームは、3月行われる全国大会にも出場が決まっており、そのチームを率いるのは、32歳の北方悠誠さんで、唐津市出身の元プロ野球選手です。 北方さんは、2011年に唐津商業のエースとして夏の甲子園に出場して、1試合目では152キロ、2試合目は153キロをマークし、甲子園を沸かせるほどすごい投手でした。北方さん曰く「大歓声で誰がどこにいるのかも分からない状況だった楽しかったというか“夢のような時間”でいつの間にか終わっていた」 とのこと。

剛腕のピッチャーとして注目を集め、2011年にはドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団する実力者でしたが、制球難に苦しみ、日本のプロ野球からはわずか4年で去ることになります。北方さんは、「僕ぐらいの球速の選手はごまんといる、なかなか抑えるのが難しかった。ストライクゾーンが狭かった。今のボールか今のストライクとってほしいなが多くあって、真ん中しか投げるところがない状態まで精神的には追い込まれていた」 といいます。

その後は、独立リーグの球団を渡り歩いた北方さん。 2019年にはアメリカのドジャースとマイナー契約。 メジャー昇格を目指すも届かず、5年前に現役を引退していました。「良い経験よりも悪い経験・良くない経験の方が多い。悪くて諦めるのは簡単なので、諦めない子をどんどん育てたいという思いもあり、監督をしている」

現在は地元佐賀で中学生に野球を教える北方さん。 特にピッチャーには、多くの言葉をかけます。 強気なメンタルを育てる裏には、現役時代、自身が苦しんだマウンド上での経験がありました。

北方さん曰く「打たれたらどうしよう、ストライク入らなかったらどうしようとか終わったときにコーチ・先輩になんて言われるのだろうとか考えなくて良いことを投げているときに考えていた。それだったら無心でキャッチャーのミットめがけて投げるそのときが自分も良かった。あまり考えずに投げなさいとは、生徒にも言いたい」とのこと。

速球派の北方さんですが、子どもたちに強調するのは配球。コースや球種を細かく指導します。北方さんは、「僕に似た速球派は稀。あまりいない。早い内に配球を教えて速いボール以外でも抑えられるのを教えたい、ぼくしかできないことをやっていきたい。卒業してから甲子園に行けるような選手を数多く輩出したい」 という。

北方さんが指導する佐賀IKベースボールクラブは、2月21日に全国大会の初戦に挑み岡山県代表と対戦します。

参照:サガテレビ