長崎ポニー・松尾大吾監督は、「一時はフライボール革命と言われていましたし、結構バットを下から出す子どもは多い。そのように指導している指導者もいますけど、ウチのチームに入ったら全員変えています。しっかりダウンスイングするように指導しています」

小学生の野球では投手の球速も遅く、打席では山なりに近い球が来る。上から落ちてくる球に対しては、バットが下から出る方が合わせやすく捉えやすい。上から叩く方が難しい。イメージはテニスの返球と同じ。上から落ちてくる球に対して、ラケットは平行もしくは下から出す方が捉えやすいのは明白だ。

「小学生がバットを下から出すのは分かります。でも中学生で130キロ近い球になってくると、それが通用しなくなります。さらにレベルが高い高校に行ったら、全く当たらなくなると思っています。どうしても体のつくり的にダウンスイングが合わない子どももいる場合は、その子に合ったスイングにしますが、基本的には高校や大学で通用するスイングができるように心がけています」  

実際にフリー打撃でカーブを打たせると、バットが下から出てしまう選手が何人かいるという。それだと上から曲がり落ちてくるカーブには対応できても、球速のある直球や、横滑りするスライダーなどの変化球には空振りを繰り返してしまう。実際に体験させ、ダウンスイングの必要性を理解させている。  

ダウンスイングを推奨する理由がもう1つある。打者はどうしても実戦では力が入ってしまう。力みの影響で、トップの位置から始動時にグリップが数センチ下がる選手が多いという。下がった位置からだとダウンスイングをイメージして振るとレベルスイングになる。それが真の狙いだった。

参照:Full-Count